層別沈下計

概要

[写真]層別沈下計

層別沈下計は、海底地盤中の各層境界に埋設し、各層ごとの沈下量(層別沈下量)を計測します。
施工中は、1日に2度の測定を行い、測定データは接続されたデータ送信器に保存され、1週間ごとに船上のデータ受信器により回収します。

層別沈下計概要図

測定原理

陸上における軟弱地盤上の盛土などでは、沈下の影響を受けない不動層(支持層)に計測ロッドを固定し、各層の境界面に層別沈下計をアンカーで固定して設置します。
沈下が発生すると層別沈下計は計測ロッドをガイドにして上下に移動するため、この移動量を検出することにより、各層の沈下量を計測することができます。

しかし、水分を大量に含んだ軟弱な海底地盤では層別沈下計や計測ロッドを固定することができません。
そこで本工事では、

  • 層別沈下計:
    アンカーによって固定する代わりに、表面に凹凸のあるフレキシブル管を使用して接続し各層の境界面に配置。
  • 計測ロッド:
    海底面の載荷板に固定。沈下に合わせて計測ロッド自身が移動するため、沈下吸収管を下端に設置。

として対応しています。
フレキシブル管はその凹凸によって各層の変化に追従して伸縮するため、層別沈下計も各層の変化に追従することができます。
また、上図では不動層を基準とした沈下量を検出していたのに対し、海底面を基準とした沈下量を検出することになりますが、同様に層別沈下量を計測することができます。

層別02
D層の沈下量 僖 = C
C層の沈下量 僂 = B−僖
B層の沈下量 傳 = A−(僂 + 僖)
A層の沈下量 僊 = @−(傳 + 僂 + 僖)

設置方法

設置方法説明図

(数字にマウスを合わせると図が切り替わります)

設置方法説明図

ボーリング工事をし、海底に穴を開け、ケーシング管を通します。

設置方法説明図

台船上でロッド及びフレキシブル管等を組立て、クレーンにてやぐらに移動します。

設置方法説明図

最下部より区間ワイヤを接続しながら番号順に建て込みます。

設置方法説明図

最下部より区間ワイヤを接続しながら番号順に建て込みます。

設置方法説明図

計測器建て込み終了後、ケーシング管を引抜きながらグラウト施工します。

設置方法説明図

ケーシング管引抜き後、載荷板を設置します。

設置方法説明図

載荷板設置後ケーブルを養生し、やぐらを移動する。

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